2015年08月13日

吉野源三郎著 「君たちはどう生きるか」

印象に残った内容は下記の通り。

@肝心なことは、世間の眼よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるのか、それを君の魂で知ることだ。そうして、心底から立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ。

A君自身が心から感じたことやしみじみと心を動かされたことをくれぐれも大切にしなくてはいけない。それを忘れないようにして、その意味をよく考えてゆくように。

B学問は人類の今までの経験を一まとめにしたものであり、それを受け継いで進歩してきた。だから僕たちはできるだけ学問を修めて、今までの人類の経験から教わらなければならないんだ。人類がまだ解くことのできない問題に取り組み、その上で何か発見してこそ偉大な発見である。偉大な発見がしたかったら、今日の学問の頂点に上り切ってしまう必要がある。その頂上で仕事をするんだ。

Cお互いに好意を尽くし、それを喜びとしているほど美しいことは他にありはしない。それが本当に人間らしい人間関係だと思わないか。

D傷つきやすい自尊心を心なく傷つけるようなことは決してしてはならない。人間の本当の値打ちは高潔な心をもち、立派な見識を持っている人である。豊かな暮らしをしたからといって、それで自分を何か偉いもののように考えたりしないように、いつでも自分の人間としての値打ちにしっかりと目をつけて生きてゆかなければならない。

Eこの世の中で何の妨げもなく勉強ができ、自分の才能を思うままに伸ばしていけることが、どんなにありがたいことか理解する必要がある。世の中のために本当に役立つ人になってくれることを期待している。

F生産している人と何も生産しないで消費ばかりしている人がどちらが大切な人間か考えてほしい。生み出す働きこそ、人間を人間らしくしてくれるのだ。品物ばかりでなく、学問や芸術の世界だって、生み出していく人こそが、それを受け取る人より、はるかに肝心な人なんだ。

G英雄とか偉人の中で本当に尊敬できるのは、人類の進歩に役立ったひとだけだ。彼らの非凡な事業のうち、真の値打ちのあるものは、ただこの流れに沿って行われた事業だけだ。

H世間には悪い人ではないが、弱いばかりに自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。

I人間の一生のうちに出会う出来事は一回限りのもので、その時、その時に自分の中のきれいな心をしっかりと生かしてゆかなければいけない。

J悲しいことや辛いことや苦しいことに出会うおかげで、本来人間がどういうものであるか、ということを知るんだ。そうであってはいけないから感じるのである。自分の苦しみや悲しみから、いつでもこういう知識を汲み出してこなければいけないんだよ。

K人間である限り、過ちは誰にだってある。過ちを犯したという意識は、苦しい思いをさせる。しかし、この苦しい思いからの中から、いつも新たな自信を汲み出してゆこうではないか。正しい道に従って歩いていく力があるから、こんな苦しみもなめるのだと。

L僕たちは自分で自分を決定する力をもっている。だから誤りを犯すこともある。しかし、僕たちは自分で自分を決定する力を持っている。だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。

★★★★★

君たちはどう生きるか (岩波文庫) -
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posted by J・W・ハウエル at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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